本、映画、演劇、美術、テレビドラマにラジオといろんな文化に触れたい好奇心。 コカコーラ片手にぱーぱーお喋りしています。しばらくおつきあいのほど願ってまいります。

AM1:00-3:00

茅ヶ崎のゆとりがコカコーラ片手にラジオのような独り語り

400字の文句

 

どうもこんにちは。

 

東京ポッド許可局の企画のために400字の無風コラムを帰りの電車で2本書いてみる。

意外に400字でものを書くのは難しい。

要らないかぁ、という4、5文字の形容詞なんかを省いていくと、なんとも素っ気ない文章になってしまう。言いたいことの事実だけが残って、のっぺらぼうだ。

ちなみにここまでで、128字らしい。もう1/4を超えている。

 

近く、セロニアスモンクのドキュメンタリー映画を見にいくことになった。

モンクといえば、言わずと知れたジャズピアニストだが、そんなに意識をして聞いたことがなかった。

いい機会だし、少し勉強してみようと思い、サブスクでモンクのアルバムを数枚聞いてみる。なるほど、確かに、面白い。茅ヶ崎のジャズバーに通ってドラムを叩いていた頃、モンクのスタンダードナンバーをいくらか叩いたこともあったが、自分のことに必死で、こんなに面白い曲であることを知らなかった。

もう少し調べてみると、なんと私が大好きなサックス奏者のチャーリーパーカーとトランペット奏者のディジーガレスピーの名アルバム「バード・アンド・ディズ +3(限定盤)(UHQ-CD)」でピアノ弾いてるのがモンクだった。

これは嬉しい。これを再生させる。溌剌としたトランペットに、鮮やかなサックス。思わず、指が机を叩きつける。次のおすすめにはバードのアルバム、ディズのアルバムが表示される。数珠繋ぎでバードを聴いていると、いつのまにか、モンクそっちのけになってしまっていた。

一応、何か書籍をとも思って、「セロニアス・モンク: モダン・ジャズの高僧 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)」も買っておく。

パッと開いて見たページのコラムのクレジットが「古今亭志ん朝」になっていて驚いた。一体、いつの出版なのか。どうも再掲らしい。

モンクは志ん生だという。分かるようなわからないような。

中でもモンクが彼の音楽を通して、全体主義へどう抗ったのか、という文章が面白かった。

ジャズが教養なぞと思っている人がいるが、とんでもない。

ジャズにしろ、ブルースにしろ、その時代のその人たちの血の滲むような経験がなぞられているのだ。それがどうして、教養なんて高飛車な言葉で片付けられよう。

そんな文章を読んだ後に聞き返す「ブリリアント・コーナーズ(SHM-CD)」。

このアルバムにも間違いなく、モンクの血の滲むような思いがこもっている。教養のために、自分の博識をひけらかすために、聴いている人間にはこれがどんなにいいアルバムか、本当のところはいつまで経っても分からないだろう。

 

何しろ、越してきてから、まだ落ち着く喫茶店が見つかっていない。

困ったのときのタリーズに駆け込んでみるも、自転車で10分くらいのところにある、2件のタリーズはどちらもしっくりこない。

しょうがないので、コメダ珈琲に入ってみる。まだ、他の2件のタリーズよりは幾分マシだ。ただ、周りのお喋りが大きい。

こういうことは失敗してもいいので、口コミを見て、決めないことにしている。最寄り駅近くの喫茶店にいくらか入ってみたが、こちらもあまりしっくりこない。

近所に早く落ち着いて本を読んだり、ものを書いたりできる喫茶店が欲しい。

いくらなんでもそのために茅ヶ崎までは行けないな。

 

では、こりゃまた失礼いたしました。