本、映画、演劇、美術、テレビドラマにラジオといろんな文化に触れたい好奇心。 コカコーラ片手にぱーぱーお喋りしています。しばらくおつきあいのほど願ってまいります。

AM1:00-3:00

茅ヶ崎のゆとりがコカコーラ片手にラジオのような独り語り

信玄餅詰め放題 #1

 

どうもこんばんは。

 

山梨にある桔梗屋の工場では信玄餅の詰め放題をやってきました。

220円でもらったビニール袋に目一杯、信玄餅を詰めていく。少し形が歪んでも構わない。なりふり構っていられない。

袋を破いてはいけないというルールがあるので、楊枝だけは抜いていいことにしてくれている。

 

この企画はかなり人気で、相当朝早くから並ばないと整理券がもらえない。

私はここ数年挑戦して、やっと今年初めて整理券がもらえたくらいです。

しかも、神奈川から出発したのでは厳しいことが身に染みているので、工場から30分くらいの河口湖付近のホテルに泊まっての戦いとなった。

旅行の醍醐味といえば、夜ふかしと朝寝坊であるというのに、そんなものをうちゃっちゃって、朝5:30にホテルを出発、工場に向かう。

車のキーを預けていたので、フロントマンに連絡を取ると、跳ねる寝癖に寝ぼけ眼で「チェックアウトでよろしいですか」なんていう。こんな時間にチェックアウトなわけがない。それもこれも詰め放題が悪いのだ。

 

6時を少し過ぎたころ、工場に到着するとすでに長い列。整理券配布の先頭から続く列は、隣の建物をぐるっと回って、そのまま駐車場の入り口付近までつづく。慌てて、最後尾に滑り込む。私たちはここで食い込めたからよかったものの、ものの5分もしないうちに、列はさらに後ろに延びて、工場の敷地の外、もはや最後尾はフェンスの向こうに消えた。

 

緊張の列に並び始めてから約1時間経った7時をちょっと過ぎた頃。整理券を配り出すと同時に動き出す列。

何時から配布されるか、何枚配布されるかは当日の配布が始まるまで知らされない。列が前に進めば進むほど、整理券がもらえる希望に近づく。同時に、配布される整理券が減っていくという絶望にも近づく。列が進めば進むほど、もらえるようにもなるし、もらえなくもなるのだ。ハラハラして、心臓がぎゅうっと苦しくなる。前にすすむ足取りも重たくなる。シャツの中がじんわりと汗ばむのも真夏の盆地にいるだけではなかったと思う。

 

もっとも、こんなに大袈裟に書いてはいるが、所詮は220円で信玄餅の詰め放題が出来るかどうかの話である。こんな程度の話で身をやつすほどのこともない。

 

私のハラハラとは裏腹に列は淡々と進んでいく。ぐるっと回った隣の建物の裏を行って、整理券の配布がもうすぐ目の前にきた。

一歩進むごとに私の順番が近づく。一歩進むごとに整理券は減っていく。

やっとのことで私たちの番がきた。こっちの緊張をよそに配布の係のおじさんは毎日の仕事でしかない整理券を手荒く配る。

 

この日の配布は120枚だった。

配布の1時間前から並んだ私たちは120枚中の107枚目だった。こんなに早く起きてもギリギリだった。ギリギリでももらえればいいのだ。

何年か越しの整理券を得て、私たちは初めて信玄餅の詰め放題をするに至った。

 

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(抜いた楊枝達)

 

ここまで長々と信玄餅の詰め放題をするまで列に並んだ話を書いてますが、こんなことが書きたかった訳ではないのです。

本当はこの後のことに起きたことについて考えていたのだけど、それまで書くと長くなるので次にします。覚えてるかしらね、それまでに。

 

では、こりゃまた失礼いたしました。