言葉、小宇宙の拡張
どうもこんにちは。
気が付けばもう8月が終わるんですねぇ。
越してきてから昨日がちょうど3ヶ月目。
案外一人で暮らすのに不自由もなければ、不便もない。
家事だって炊事だってやる人がいなければ、やるんですね、不思議なもんで。
しかもやって行くうちにだんだん自分のこだわりとかが見つかって凝ってきちゃったりしてね。こうなると、次に同棲する相手が出来た時になかなか大変じゃないかって心配はいらないか。
最近、もっと言葉に長けたい、もっと深い世界が見てみたい、あわよくば創り出してみたい、という好奇心が強い。
個人が創り出せる小宇宙はどこまで広がるのか、って考えるとちょっと怖いような面白そうな。
いろんなことを知りたい。考えたい。語り合いたい。
でも、どんなに頑張っても人間の思考は言語以上の次元では行えないわけで、私が今見る小宇宙を広げるということはより一層の言語力、より一層鋭敏な語感が必要なわけですね。
音楽だって哲学だって詩だって映画だって美術だって、どんな芸術もその小宇宙の拡張の果てにあるわけだ。
そういうわけで、どうしたら言葉に鋭い感覚を持てるか考えたら、書いて行くのが一番早いわけですね。
じゃあ、書こう。
そういうわけで、2週間に一昨ぐらいのペースでペラ10枚以上の習作を書いていこうと思います。
ただ、思いつきを書いてもしょうがないので、こんなものを用意しました。
フィルムアート社、『感情類語辞典』、2015年、アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ著
これは人間の感情に関して外的、内的シグナルを事細かに解説してあるものです。
簡単に言えば、「悲しい時って人間はこんなふうに思って、こんなふうに表に現れるよね」ってことが細かく考察されているわけです。
それから、これ。
フィルムアート社、『場面設定類語辞典』、2017年、アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ著
これは先ほどの場面版です。
「この場所はこんなところだよね」っていうのを雰囲気だけでなく、具体的な五感を提示してくれるので読んでてははーんって納得しまう。
で、この2冊をどうするかというと、適当にランダムでそれぞれの感情と場面を設定して、この本をもとに書いていってみようということです。
ちょっと企画として面白いんじゃないかと思います。
なんせ、もとにする2冊の本が面白いんだもの。
小説か戯曲か朗読劇かもしれないし、とにかく書いていってみよう。
別にプロになりたいとか、賞が欲しいとかっていうのじゃないからね、つまんなくてもいいのよ。
大切なことは頭の中にある小宇宙がしっかり形になって表現されているかってこと。
書けたら、ここで発表しようと思います。
とにかく、書いて、発表して笑われて、恥をかいて、また書いてって繰り返しなさいというのが、私の大好きな劇作家別役実さんの教えらしいので。
よし、美味しいコーヒー淹れて、早速最初の一遍に取りかかろう。
では、こりゃまた失礼いたしました。