日テレドラマ「獣になれない私たち」
どうもこんばんは。
最近の寒さは気まぐれだろうと思ってたら、そうでもないようで、いよいよ寒さが本腰入れてきた。自転車で通勤する身としてはなかなかしんどいね。
帰り道、寒さに耐えかねて途中で24時間のファーストフード店でコーヒー飲みながら、これを書いたり、習作の書き物したり、本読んだり。
こういうところは一回入るとなかなか抜けられない。
長風呂してる時のよう。長風呂しちゃって湯船の温度は下がっちゃってこのまま出ると外でガクブルする羽目になる。それは嫌なんで湯船から上がれない。かといって、ずっと入ってるから湯ベネの温度が上がるわけもなく、むしろ、ますます温度は下がって、出にくくなるばかり。そんな感じだ。
追い焚きすればいいんだけど…
席に着いたら、まずコーヒー一口。そのあと、一応ほぼ日のアプリを開いて、糸井重里さんが毎日更新するエッセイみたいなものを読んで、脳内のスイッチを入れておく。アプリ内の特集対談なんか読みながら何を書こうか考える。気持ちが作れたら、はてなブログのアプリを起動させてこれを書き出す。
で、なんか行き詰まりを感じて、カバンの中の本に手を伸ばす。
いくらか読んで気分を転換したところで再開して、なんか腑に落ちないなと思いつつ筆を置く。
それで出来たこれをお読みなる皆さんに適当なもので申し訳ない。
一昨日、最終回を迎えた「獣になれない私たち」がすごくよかった。
大人がちょっとづつ成長していく物語。その「ちょっとづつ」というのが肝心で、どんなにあがいても人間の成長は微塵なんだ。その微塵というのは周りの人間から受けるいろんな影響で、このドラマはその人間関係の描かれ方とても良かった。
変えたいのに変えられない晶。変えらるのに変えない恒星。10話掛けて、いろんな影響を受けて、2人は変えらる晶。変える恒星になれた。その時、2人は職や社会的信用を失っているが、新しい生活は晴れ晴れしている。 ヴィンテージのクラフトビールを飲みながら。
京谷を飛び越えて生まれる晶と朱里の仲や、呉羽と恒星の関係。書かれる人間関係がいい。Tap5で待つ松尾貴史さんがなんとも暖かい。
終わりを迎えそうな晶と京谷の切ない感じが実にリアル。終わりそうなのに終止符を打つ踏ん切りを付けづにいる2人の心情がどこかで共感できる。
上手くいってるようで、実はなんかしら抱えるものがあるもの。自由な大人なようで実は自由じゃない。そんな人間が自由になりたくてもがいてる様は、あー私のようだな、と自分と重ねてしまう。
脚本の野木亜紀子さんはちょっと前には石原さとみさん主演で「アンナチュラル」に恋ダンスで一躍有名になったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」など。他にも黒木華さん主演では「重版出来」なんてもある。あとは「掟上今日子の備忘録」「空飛ぶ広報室」。NHKでは「フェイクニュース」が話題になりました。
原作ものでもオリジナル脚本でもとにかく、登場人物がリアル。現代によくあるリアルな人物描写が魅力。その上で築かれる人間関係が、物語が進むにつれて磨きがかかって深みが増してくる。人間関係に深みが増すほどに物語に深く感情移入できる。野木作品は毎回感情移入できるので観た後の余韻がこれまた魅力的だ。
今回も最後の教会のシーンからの余韻がいい。まさに野木作品。いいドラマだった。
観てない方は是非。これが良かったら他の野木作品もおススメです。
では、こりゃまた失礼いたしました。