藤沢奇譚
どうもこんばんは。
もう何ヶ月も自転車通勤だったせいで、久しぶりに藤沢駅でJRから小田急に乗り換えると、階段に大きく「乗り換え口、出口ではありません」の文字。
ちょっとだけ使わないだけで、ちょっとだけ知らない光景に変わっていて、ほーっと息をつく。その間にそんな変化に気にも留めないような人たちに抜かされる。なんだかわたしだけ置いてかれる感覚。こんなことで周りに置いて行かれるんだから、時代に置いてかれるなんていとも容易いことだろうと思う。
湘南台から藤沢へ向かう朝8時。職場のバイトくんたち3人と深夜まで飲んで、そのうちの一人の家にみんなで転がり込む。大学生が20畳の広い部屋。飲み直しながら、録画してあった鎌倉が舞台の映画を観ているうちに、一人、また一人と寝落ちする。結局どうやって主人公が黄泉の国から奥さんを連れ戻したのかは誰も知らない。
部屋に来る途中に寄ったコンビニでわたしが買った缶チューハイはどれも半分以上を残している。わざわざ500にしたのに。
なんだか藤沢駅だけでもいろんなことを思って、気付かされる。
すっごく些細なことだけど、意外とわたしの中では大きく膨れ上がってしまっている。
この感覚どうやって文章に起こしたら面白いものだろうか…。
そろそろ今年の反省をしつつ、来年のことを考えてみよう。
鬼に笑われるらしいが、自分の愚行を誰かが笑ってくれるだけまだましだ。誰も笑ってくれないことほど身を切る切なさにほどされることもない。
では、こりゃまた失礼いたしました。