7月クールのドラマ
どうもこんばんは。
4月クールのドラマはすっかり追いかけるのに夢中で、何かを書いたり、残したりするのができなかった。
手帳にちょいちょい走り書きみたいなものを残してはいるんだが、それを広げるだけの元気はなかった。まあ、元気がないと言うのは都合のいい言い訳だな。今からだってやろうと思えば、やれるんだけどな。
後は、ネット上にはとんでもなく面白い記事が次々と読めるので、それで満足してしまう。と言うよりも、悔しいのかもしれない。自分の言葉にする前に他人の言葉で見事な形になっていると、自分の未熟な言葉で形にするのが情けなくなってしまう。
もっとも未熟なのは、私が私の思考に与えた言葉なのか、言葉を与えようとしている思考そのものなのか、分からない。いや、どっちもだろうか。
そんなことを言ってると、7月クールも始まっている。
前クールに楽しみな作品が多かった分だけ、今クールはさほどアンテナを張っていなかったのだが、ドラマ表を作り始まると、意外にそそられる作品が多く今クールも忙しそうな気がする。
これも完成させないと。
ひとまず、順不同で思いついたものから、書いていってみよう。
「#家族募集します」金曜22:00TBS
タイトルと予告からしてちょっと異質なホームコメディを予想していた。第一話は思っていたほどの異質感を感じなかった。
脚本を担当しているマギーさんといえば、この前に「向かいのバズる家族」を書いていた人だ。これも家族全員がそれぞれの形でSNS上で炎上したり、バズることで、離散したり、再生したりする物語だった。この「向かいの〜」が実際の家族だったのに対して、今作の「#家族」は擬似的な家族を構築していく物語らしい。
第一話で家族を募集した張本人の仲野太賀さん演じる蒼介は「いいこと思いついた。俺がお母さんになってやる」という。ここに何だかちょっと古めかしい家族像を見てしまった。規範的な家族の役割を割り振って、それをシェアするだけの物語だったら、少し落胆してしまうなと思っていた。
しかし、次回予告に出てきた岸井ゆきのさんがそれを杞憂だったと思わせてくれそうだ。夢を追うシングルマザーという役どころが古い家族の枠組みを取っ払った、新しい家族の在り方とそこにある人間ドラマを見せてくれそうだ。
「緊急取調室」木曜21:00テレ朝
脚本は井上由美子さん。有名な作品を挙げたらきりがないベテラン脚本家。最近だと平野啓一郎さんの原作を映画化作品「マチネの終わりに」が素晴らしくよかった。
今シーリズでもう4期になる。前作で何だか物足りなさを感じていたら、クレジットを見たところ、井上由美子さんが脚本を降りて、シリーズ監修という肩書きになり、実際に筆を取っていたのが聞いたことのない方だった。何だか犯人の人物像が薄っぺらく、緊取の人たちが暴く事件の真相にも深みがなかった印象だった。今期では井上さんが脚本にも戻ってきていて、少し安心した
第一話もよかった。主演の天海祐希さんVSゲストの桃井かおりさんがとてもよかった。こんなによかったのにまだこのドラマの一番の見どころである取調シーンに入っていないのだ。
第一話の60分間で今後につながる展開の鍵がいくつも散りばめられていた。この先が楽しみで仕方ない今クール一押しのドラマだ。
「ハコヅメ」水曜22:00日テレ
戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが演じる交番勤務の女子警察官の物語。勤務する交番の長を演じるのがムロツヨシさんというのが面白い。過去作で戸田恵梨香さんとは夫婦役を、永野芽郁さんとは親子役でそれぞれ共演している。主役の二人の隣で裏まわし的なポジションにいるムロさんが私としては新鮮だった。
いわゆる「熱血お仕事ドラマ」だろうと思いながら見始めたが、意外にお笑いの要素がしっかりしていて、放送されている第一話でも朝礼のシーンなどはコントしてとてもよくできていた。
戸田恵梨香さん演じる藤は元刑事課のエースで、何か過去があって地域課の交番勤務に移動になったようだが、そこの要素はそこまで重たい感じもない。今後、物語の中心になる伏線なのだろうが、気軽に見れそうな感じがして、好感をもてた。あまり重苦しい感じに仕上げるキャスティングではない。
やりすぎない、でも滑っていないちょうどいい笑いがバランスよく取り込まれていて、興醒めしないドラマで今後を楽しみにしている。
今クールは4月クールよりもエンタメ要素が強いドラマが並んでいる。
夏ドラマの代名詞とも言える恋愛ドラマはTBS、フジテレビ、日テレどこも期待が持てるようなものではなさそうだが、2話ぐらいまでみてみようと思う。
ドラマが面白いと忙しくなって困る。
では、こりゃまた失礼いたしました。