創作後記「登れども」
どうもこんにちは。
前回、前々回と2回に分けた習作をお読みいただきまして、ありがとうございました。
いつも丁寧に作品を読んで鋭いコメントをくださっていた方が突然ブログを閉鎖されており、落胆やら驚くやらだったのですが、新しい読者の方にこれまた熱心に読んでいただき、ありがたい感想までいただいております。
みなさん、こんな駄文にお時間を割いていただき、本当にありがとうございます。ありがたい限りです。
本作は「雪」をテーマにした公募に向けた書いたものでした。
何か起承転結を持たせたストーリー仕立ての作品ではなく、頭の中の取り止めのない、断片的に回顧されるものを、作中のような散歩している時に脳内をめぐる思考のように羅列させていきたい、というのが最初の出発点でした。
公募の字数があったので、エピソードはバイト前の早朝の雪景色とスキー旅行を契機に別れた昔の交際相手のことだけにとどめましたが、本当はもっと関係のない些末な回顧や思索を順不同に並べるつもりでした。
また、雪の描写も自分の中で今作の課題の一つでした。「白」や「冷たい」と言った雪のイメージを払拭して、「無」で「淡白」な雪景色の中に放り出せれている異界感を書き出したかったのですが、読み返してみると、なんとも言えないような感じがしています。
「対象を語らずに対象を感じさせろ」という助言を、前回いただいたのですが、どうにも今回も口数が多すぎたような気がしてなりません。
今もまた、少し長めの習作をちょっとづつ書きつつ、ちょっと憧れていたテーマに挑戦しようとプロットを組んでいるところです。
また、当分はいつもの駄文になるでしょうが、みなさんのお目にかかれますように勉強させていただきます。
今後ともお付き合いください。
では、こりゃまた失礼いたしました。