本、映画、演劇、美術、テレビドラマにラジオといろんな文化に触れたい好奇心。茅ヶ崎の海辺からコカコーラ片手にぱーぱーお喋りしています。しばらくおつきあいのほど願ってまいります。

AM1:00-3:00

茅ヶ崎のゆとりがコカコーラ片手にラジオのような独り語り

さながら救命病棟24時

 

どうもおはようございます。

 

昨晩、仕事中に不注意から右目に原液の漂白剤をそこそこの量を浴びてしまった。

一瞬、右目が熱くなり、びっくりする。急いで、水道水で洗い流すものの20分経っても痛みはいっこうに引く気配がない。蛇口のホースを伸ばして、逆さにして、直接目に水を当てる。無理やり指で目を開いて水を当てる。

 

上司の車に乗せてもらい夜間の救急診療をしている病院に行く。

24時に救急の病院なんか滅多に行かないから、大したことないのにとんでもない怪我をしたような緊迫感を錯覚する。ましてや待合室で待っていると、隣の部屋からは医療ドラマで馴染みのピーピーという機械音とバイタルいくつ、なんていうセリフが聞こえてくるもんだから、ますます自分が重傷でいよいよ失明するのも時間の問題なくらいの急患になったつもりでいる私。

 

名前が呼ばれ、先生の元へ。

ペンライトで右目をみた後、ベットに寝っ転がることを促される。私の心持ちとしては、落語の「犬の目」よろしく、これから私の眼球を取り除いて視神経を繋ぎ直す難しい緊急オペなんじゃないかと一人、ドキドキする。

 

ベットに横になって、目を瞑っていると、カラカラとキャスターを引いてくる音。なんだか顔にテープで何かを止められる。着ている洋服の襟元になんだかビニールのような紙のようなものを巻き付かれる。洋服が血で汚れないような配慮だろうか。目を開けると、ベットの脇には点滴で使うやくひんを吊るす器具が。これがさっきのキャスター音の正体らしい。点眼薬状の麻酔薬を打つ。こりゃ、いよいよ覚悟しなくては。

 

「じゃあ、目を洗浄していきますね」

私は一瞬ひるんでしまう。あれ、それはお店で散々してきたぞ。

 

よく見てみると、点滴器具に吊るされた薬品の袋に繋がった管は私の顔を張って右目まで降りてきている。その管の先がちょうど右目で固定されている。これがさっき貼られた顔のテープの正体らしい。

点滴袋の栓を開くと、管の中を消毒用の液体が流れて、固定された右目に流れくる。右目から溢れた液体はそのまま顔をつたって首元に流れてくる。カバーされた洋服は血ではなく、右目からだだ流れる消毒用の液体から守るためだったのか。

 

言われるがままに1時間半右目に液体をこぼし続ける。途中睡魔で目を閉じかける。目を閉じると液体は首元に直行する。これではなんの意味もない。そう言えば、シャツの襟はぐっしょり濡れている。カバーになんの意味もないじゃないか。気付いたら、先生がいない。

 

点滴袋が空になる頃、先生が戻ってきて、検査薬を点眼して待合室に帰される。

さっきここにいた時の緊迫感を息巻いた時の緊張感はない。緊急オペはおろか、洗眼して終わりだなんて。

受付で呼ばれて、9600円請求される。

財布の中には5千円しかないので、仕方なく、病院内のコンビニATMでおろしてくる。

 

緊急なのは右目の処置ではない。これからこの財布の寂しさで終電の終わった街を行かなくてはならないことだ。処方された点眼薬を持って。

 

では、こりゃまた失礼いたしました。