ラーメンのネギ、チーズケーキのミント
どうもこんにちは。
台風が過ぎ去って心地のいい暖かさ。
なんだか春のよう。
なんてことを思いながら、観光シーズンが過ぎ去った江ノ島に遅ればせながら遊びに来た観光客にインスタ映えする色鮮やかなご飯を提供する毎日。
本当に毎日ってくだらないくらいに繰り返されるね。
淡々と同じことをこなすだけ。みんなそんなもんかしら。毎日違う一日一日を過ごしている人なんて都市伝説なんだろうか。
そんな毎日で繰り返される作業の一つがネギを刻むこと。
毎日、消費される大量のネギの波に飲まれないように、こちらも負けじと刻みネギの波を起こす。
一日10本から多い時には40本近く刻まれるネギたち。
実は、私はネギが大っ嫌い。
人間の食べるものではないと思ってる。
神が人間を創造したとして、今の人間の在り方に別段の不満はないけれど、ネギを食べるようにしたことだけは唯一いただけない。じゃあ、そもそもネギを創造するなって話か。
こんな大っ嫌いなネギでもラーメン屋でネギ抜きを注文することはまずない。
だけど、絶対にネギは食べたくないから、綺麗に避けて食べる。
この技術は特許が取れるんじゃないかしらってくらいお見事なもの。自分で言うのもはばかられるけど。
コレを見た知人はその高い技術力に驚くと同時に、いや、ネグ抜けよという。
うん、ごもっとも。
でも、私にも言い分はある。
じゃあ、食べないけど付いてくるチーズケーキのミントを抜きで注文しますか?
ってなわけだ。
私は、どうだ、答えられるかい?としたり顔で言う。
それっぽいことを言う人はいるが、みんな今一歩のところで、この議論のくだらなさに気付いて、催眠から覚めたように話をそらす。
くだらないってことは自覚してるのね、私も。
じゃあ、食べれるようになれ。
うん、ごもっとも。
でも、これは絶対ない。
昔、よくお付き合いしていた人とラーメンを食べ歩いてた頃、ネギを彼女の器に移して食べてもらってんだけど、その方と別れるってなった時に「ネギが食べれるようになんないとね、もう食べてくれる人いないんだから」って言われて、なんかその言葉が引っ掛かって克服する気になれない。
おかしな呪縛をしていった人だよ。
おかげで今もネギに脅かされる毎日。
ネギ一つを克服するだけでも、繰り返される毎日が少しは変わるのかしらね。
踏み出すか出さないかは私次第。
って言い回しは都市伝説か。
では、こりゃまた失礼いたしました。