雨に降られて、背負い投げ(しょいなげ)食って
どうもこんにちは。
ずっと雨だね。
この雨は長いね。
寒くなる気候に追い打ちをかけるかのように降る雨。嫌な奴だね。
雨の降る日は傘がいるね。
だいたい、みんな傘なんか持ってるのに、雨が降るたびにコンビニの入り口に傘が並ぶのはどういうわけか。
こんなに雨が降るって天気予報で言ってるのに、出先で降られて傘がないなんて間抜けもそうそういないだろうに。
フラれるはフラれるでも、こっちは「降」られるじゃなくて「振」られるの話。
浅草の観音様の裏ってにあった吉原。
あの里で花魁に振られること(お金を出して会いに行ったからと言って必ず会ってくれるわけではなかった)を「しょいなげを食らう」と言ったらしい。
うーん、なかなか粋だ。
粋がどんなもんか知らんが、こういうのは粋なんだろう。
たしかに吉原で遊んだ次の朝、
「おい、お前さん昨日どうだったよ」
「それがよ、フラちゃったよ」
「なんだい、情けねぇな」
「ってぇところをみるとなんだい、お前さんはたいそう楽しい夜だったんかい」
「いいや、フラれたよ」
「んだい、それじゃない俺と同じじゃねぇか」
ってのはちょっと野暮ったい。
フラれるって響きが良くないのか、江戸っ子だと巻き舌を駆使するから、「られる」って続くのが良くないのか。
しょいなげってのは漢字にすると「背負い投げ」。
「しょいなげを食らう」でひとつの慣用的表現があるらしい。
意味は「相手を信じていたのに、最後のところでだまされたり裏切られたりしてひどい目にあう。」(デジタル大辞泉より)だという。
たしかに、部屋に来ると信じていた花魁に裏切られて独り寝のひどい目にあうってのはしょいなげを食っている。
なんか響きがいいな。
しょいなげね。気に入った。
明日は晴れるかな。
自転車通勤に雨は辛い。
晴れると信じて、裏切られて、天気に食いたくないな、しょいなげ。
雨が降る日は悪天候。
では、こりゃまた失礼いたしました。