なんてたってジョニー

茅ヶ崎のゆとりがコカコーラ片手に

『男ともだち』

 

どうもこんばんは。

 

今日はここ最近読んだ本の紹介を。

 

千早茜 『男ともだち』 

 

最近、見つけて読んでる作家さんです。

ジャケ買いをした『あとかた』に続いて2冊目でした。

今作も期待を裏切られず楽しませていただきました。

 

男と女の友情は成立するのか、なんていうのはよくあるっちゃあるし、古今東西のテーマだけど、それって友情or恋愛の二つしかみてないけど、実はそんなことはなくて、恋愛に近い友情(異性に限らず、同性の間でも)もあるし、友情に近い恋愛もあるもの。この作品はそこの描かれ方に共感が持てちゃう。

別に肉体関係のあるなしでも、気持ちのあるなしでもない。もっと大切なことがある。

2人の関係は、2人の間に流れる空気は、2人にしか感じ取れないし、共有出来ないもの。

 

恋人と別れて、不倫相手と別れて、最後に残る男友達に主人公は大きな影響を受けて、でもそれは、主人公が生まれ変わるんではなく、元々の主人公が解放されていく感覚。

それは、男友達が主人公をよく分かっているからで、深い理解がある。

 

私が中学時代に1年半ぐらい付き合った子との関係を思い出した。

私たちは今でも連絡を取るけど、頻繁にはしないし、会ったりなんて滅多にないけど、それでも、どちらかになんかあると、電話する。必要を感じれば、会う。そういう関係。

お互いの仕事のこと、お互いの恋愛のこと、なんかモヤモヤすることを語り合う。

言わなくても感じてることが分かるし、お互いが一番かけてほしい言葉が分かっている。

変な話、あやつが今お付き合いしてる彼氏さんよりはあやつが分かるし、私が前に付き合っていた彼女よりもあやつの方が私のことを分かっていた。

でも、それこそ流行りの言葉をお借りすれば、男女の一線を越えることはないし、よりが戻るとも思わない。戻したいとも思わない。

あやつが住むとこがなくて、仕方なくうちに置いてた時期があったけど、生活し易いし、下手な気を遣わない分居心地が良かった。

 

私たちの関係よりも深い理解が主人公と男友達にある。

一見、突拍子のない男友達の行動がいつも主人公に寄り添っていて、主人公を楽にする。

これは相手を深く理解出来ていないと出来ない。

 

でも、理解が深いことと恋愛感情があることは別で、登場人物の中には「肉体関係を持って幻想の関係を壊してしまえ」という人もいる。

でも、特別でいたいとか、幻想にすがりたいとかというのではなく、一番居心地のいい関係には落ち着いている。

 

友達でも恋人でもない微妙な関係。

でも、周りはこの空気感を分かってはくれないから、 変な誤解を生まないために「男ともだち」にくくっておく。

でもそれは、決して私たちが普通に思う友達ではない。

 

実はもっともっと貴重な関係。

 

男女の関係に新しい考え方を与えてくれる作品でした。

よろしければ、ぜひ。

 

では、こりゃまた失礼いたしました。