なんてたってジョニー

茅ヶ崎のゆとりがコカコーラ片手に

下北沢ダイハード

 

どうもこんにちは。

 

金曜の深夜の枠ってちょっとアンニュイで面白いドラマが多いですよね。                 

時効警察』『TRICK』『怪奇恋愛大作戦』『熱海の捜査官』『勇者ヨシヒコ』『不便な便利屋』『未来講師めぐる』『11人もいる!』とかとか。

 

テレ東のドラマ24、テレ朝の金曜ナイトドラマの枠ですね。

このドラマを観てて楽しいと思うのは、「どうせこの時間にドラマ見てる人なんていないっしょ、じゃあ、やりたいことやっちゃう?」っていう開き直ったようなノリ。

製作陣も役者陣もすごく楽しんでて、でも、視聴者を置いていくことなく、いや、ときに置いてかれちゃうこともあるっちゃあるんですが、それ自体も楽しめちゃうようなドラマが多いんですよね。

一人で見ててニヤニヤしちゃう。

 

そんなテレ東ドラマ24で今クール放送してるのが『下北沢ダイハード』。

すっごい面白い芝居をする劇団の脚本家さん達が軒を連ねるオムニバス形式。

役者も内容も毎回違って、全然装いの違う世界観が魅力的。舞台が下北沢ってだけが唯一の共通項。でも、これが妙な統一感を持たせるんです。

案内人役を小池栄子さんと古田新太さんが務めるっていうのが、また演劇の街下北って感じ。

 

ここまでのちょっとしたあらすじを。

 

1話

SM大好き政治家先生が女王様の命令の元、女王さまがひくスーツケースに裸で入り込み下北沢を散歩中、なんだか周囲に異変が。よく聞いて耳をすますと、聞こえてきた会話はなんだか誘拐事件のよう。しかも、その誘拐犯には聞き覚えのある声。その声が息子だと気づいて、スーツケースから飛び出してみるとそこは…

 

2話

名脇役として知られる光石研さん。共演者の池田鉄洋さんに「真面目だから風俗に行かない」とそそのかされたのをきっかけに舞台本番前に下北沢の風俗ビルに。しかし、そこは違法風俗店。しかも、その日、警察のガサ入れが。悪いことはさらに続いて、報道番組のカメラも入ることに。役者生命を危惧する光石さん。隣のブースからはテレビで聞いたことあるような聞き覚えのある声。そこにいたのはお笑い芸人のロバート秋山さん。舞台本番まで刻々と時間の迫る光石さん。後輩の誕生日が迫る秋山さん。2人を写そうとするカメラ。2人は役者生命、芸人生命を懸けて、協力してこの場を切り抜けようとするが…。

 

3話

下北沢を散歩中にママ友と遭遇し、一緒にお茶することになった主婦。しかし、彼女の後ろを付いてくるのは女装した彼女の夫。急いで、帰るように連絡するも同じ喫茶店に入ってきて、しかも、財布を忘れたと。ママ友に夫の正体をバレないように切り抜けようとやっきになるも息子まで居合わせて自体はもっとてんやわんやに…。

 

ね、ここまで世界観が全然違うでしょ?

脚本家が違えばそこに生まれる空間自体が全然違うものになるんですね。

 

さて、で、先週のお話はというと、酒井若菜さんと緒川たまきさんによる女の友情を描いた物語。

下北で古着屋を共同経営する2人が、人を殺めるとか殺めないとか…

ずっとこの地にしがみつくことに疲れた2人の新しい歩み。

っていうとちょっと劇的に書きすぎだな(笑)

こんな劇的なのは一番このシリーズらしくないな

 

私は地味にこのお二人が大好きで、酒井若菜さんというと、初期のクドカン作品で欠かせないおバカキャラが際立つ印象。緒川たまきさんはというと、旦那さんはナイロン100℃を率いるケラリーノサンドロヴィッチさんで、とても透き通ったお芝居をされる印象。

 

私の記憶する中では、共演はきっとなくて、少なくても私は初めて見ました。

すっごく自然でいい仲でした。

最後の開かずの踏切のシーン。

酒井若菜さんにとっての芝居ってこんなに深く思索されたものなんだなって感じました。ニーチェ書物を描くように、酒井さんは芝居をする。

 

人も場所も馴れ合って愛着が湧いて、離れたくても離れられなくて、でも、後になって、悪くなかったな、結構良かったじゃんって思う時があるんだよね。

なんていうか好きと言うのとは違う、愛着。未練でもなくて愛着。

 

酒井さんが無理に笑って「変わっちまったぜ、下北も」ってセリフ。

良くも悪くも変わっていくことをずっと肯定してる。

そう、悪く変わったって変化しないよりはあった方がずっといい。

 

たった二駅でもね。

 

 

では、こりゃまた失礼いたしました。